アルメリックはシェイパー革命児!?今もなお愛されるチャネルアイランズのサーフボードたち

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サーファーにとって相棒であるサーフボード選びは大切です。数多く存在するサーフボードの中でも世界で最も有名なシェイパー革命児「アルメリック」のサーフボード、チャネルアイランズのサーフボードについて解説します。


サーフボード選びに悩んでいる方や、チャネルアイランズのサーフボードの購入を検討している方はご参考ください。

アルメリックはシェイパーでありチャネルアイランズの創業者

アルメリックは1980年代からサーフボード製造業界において、重大な影響力を持つ人物となったシェイパーです。アルメリックのサーフボードと呼ばれることも多いですが、アルメリックはブランド名ではなく、創業者のシェイパーの名前です。

アルメリックは1944年にニュージャージー州で生まれ、7歳のころに家族と共に北サンティエゴに移住し、14歳でサーフィンを始めました。サーフィンの虜になったアルメリックは高校時代からサーフボードのシェイプを手伝うようになります。そして高校卒業後に「自分のしたかったことはサーフボードを造ることだ」と気付きシャイパーとしての道を歩むようになったのです。

25歳になったアルメリックは、1969年に地元のサーフボードショップでチャネルアイランズという会社でサーフボード販売を始めます。チャネルアイランズは現在、アメリカ国内だけでなく、世界中のサーファーから愛されているブランドです。しかし、設立当初の知名度は全くなく、地元のサーフボードショップの片隅でひっそりと佇んでいる小さなブランドでした。

1977年に当時世界チャンピオンだったショーントムソンのサーフボードを手掛け、チャネルアイランズは世界的に注目を集めます。デイブスミスとトムカレンのサーフボード制作も手掛けました。15歳のトムカレンがプロアマ・コンテストで優勝したことにより、カリフォルニア・サーフィンの評判が高まり、アルメリックはカリフォルニア・サーフィンの救世主として注目を集めるようになります。

アルメリックのサーフボードにより、オーストラリアが主流だったサーフボード業界にアメリカのカリフォルニアの知名度が一気に高まりました。現在では洗練されたバランスのよいサーフボードとして世界基準となるほどの人気があります。

アルメリックのボードを愛したプロサーファー達

アルメリックのサーフボードは世界的に人気を博し、プロのサーファーも創業当初から愛し続けています。ここでは、アルメリックのボードを愛した歴代のプリサーファー達をご紹介します。

1977年に世界チャンピオンとなったショーントムソンは、アルメリックのうわさを聞きつけました。そしてアルメリックと契約をしたショーントムソンは、チャネルアイランズの名を世界的に広め、アルメリックのサーフボードを進化させたのです。アルメリックとショーントムソンの関係性はアルメリックのサーフボードを語る上で外せません。

トムカレンは、「眠れる巨人」と称されていたカリフォルニアの知名度をアルメリックの名と共に世界へ広めた伝説的なサーファーです。1970〜1980年代にかけてサーフィン大国であったにもかかわらず、ハワイなどメジャーな大会で優勝者を出していなかったカリフォルニアの知名度が、彼の功績によって一気に高まりました。

カリフォルニアから出た世界チャンピオンのサーファーはトムカレンただ1人のみと、未だにカリフォルニアとアルメリックのサーフボードを世界に広めた偉業が色濃く残っています。

他にも、アメリカを代表するプロサーファーのケリースレーターや、女性初のサーファー雑誌表紙を飾ったリサアンダーソン、フリーサーファーとシェイパーとして活躍しているロブマチャドもアルメリック愛用者です。

さらに、49歳で未だに現役で活躍するテイラーノックスや、実験的で空中操縦なアクロバティックなパフォーマンスで絶大な人気を誇るフリーサーファー、デーンレイノルズもアルメリックを愛用しています。

世界的に有名なプロサーファー達からも愛されているアルメリックのサーフボードは、強固な信頼と圧倒的な支持で今後も世界に名を残すことでしょう。

アルメリックは生涯現役のシェイパー…今もなおシェイプする

チャネルアイランズのサーフボードが世界で名を馳せ、世界中のサーファーに愛されるようになり、1990年代にはオーストラリアのサーフボード雑誌にアルメリックは世界的トップシェイバーとして取り上げられています。

創業当初は手作業でアルメリックがシェイプしてサーフボードを手掛けていました。ですが、1990年代から徐々にマシンの製造技術が向上し、アルメリックが自らサーフボードをシェイプすることは減りました。

しかし、マシン製造が主流になった現在でもアルメリックはシェイプすることを辞めていません。限られたサーフボードですが、今もなおアルメリック本人がサーフボードをシェイプしています。

サーフィンの魅力に取り憑かれ、シェイパーの道を歩んだアルメリックは77歳の現在でも現役でサーフボードをシェイプしており、「一生サーフボードシェイプをやめない」とも公言しています。

衰えることないシェイプ技術をもち、現在も世界に革新的でバランスのよいサーフボードを生み出しているアルメリック。現代ではサーフボード製造業界においてレジェンドシェイパー、サーフボードの父としてサーファー達から絶大な人気を誇っています。

アルメリックのサーフボードに乗ると技術が変わると称されるほど、アルメリックのサーフボードには確かな技術が宿っているのです。

高校時代からシェイプを手伝いとして行ってきた時期から約50年間、ボードを削り続け今日も世界中で彼が手掛けたサーフボードが波の上で華麗に踊り続けています。

職人として素晴らしい技術をもつアルメリックは、今後もチャネルアイランズのサーフボードを世に送り出すことでしょう。

アルメリックで人気のサーフボードモデル

アルメリックで人気のサーフボードモデルをいくつかご紹介します。

NECK BEARD(ネックベアード)

デーンレイノンズが開発した反則系サーフボードと呼び声も高いボードです。短く幅広なテール、アウトラインにボリューミーな厚みのボードはどんな荒波も乗りやすく、ショートボードにもかかわらずロングボードに引けを取らない速さを生み出せます。

うねりから波に乗れ、初心者でも速さを追求できるネックベアードは、特徴的なテールで波からパワーを拾いやすく、サーファー初心者からプロサーファーまで乗りこなしやすいボードです。ネックベアードの名前の由来は「あごひげ」の意味を持ち、特徴あるテールからイメージがきていると推測できます。

Sampler(サンプラー)

デーンレイノルズとアルメリックのシグネチャーモデルであるアルメリックのサーフボードの中でも、最強のステップダウンボードです。アルメリックのサーフボードの中でもトップクラスのスピードと操作性を誇る、アルメリック自信の傑作となっています。

「どんな小さな波、コンディションでもスピード感あふれるスピードを出せるボード」をアルメリックに要望したデーンレイノルズの要望を見事叶えたサーフボードです。

テール部分が引き締まった造り(メリックヒップ)になっていて、この形状により、スピード感と操作性を兼ね備えたクイック性のあるサーフィンを楽しめます。
要望したデーンレイノルズ本人も「反則的なスピード」と称賛するほどのサンプラーは、乗り手のレベルを向上させる乗りやすさ、ドライブ力を持っています。

ULTRA JOE(ウルトラジョー)

かつて誰もが乗りやすいシンプルなボードを追求して生み出されたAVERAGE JOE(アベレージジョー)は多くのサーファーから親しまれトップセラーモデルとして人気を博しました。

アベレージジョーの性能を元にトップセラーモデルを改良して2019年に生み出された新デザインがULTRA JOE(ウルトラジョー)です。

ウルトラジョーは、アベレージジョーよりスピードや操作性を高めるために、アベレージジョーユーザーからの意見や改良提案、チームライダーによる複数のテストをクリアしました。

初心者、中級者には小波からゆっくり乗りやすくサーフィンを楽しめるようにできており、上級者、プロには自身のスキル向上を高めることができるサーフボードとなっています。

まとめ

アルメリックのサーフボードは初心者からプロまでが愛用できるように作られています。今からサーフィンを始めるサーファー候補者、自分の技術を高めたい上級者のサーファーも、一度はアルメリックのサーフボードで波に乗ることをおすすめです。世界で愛されるアルメリックのサーフボードで波を乗りこなしましょう。

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