サーフィンがオリンピック競技に!東京五輪2021のスケジュールや波乗りジャパンメンバーを紹介

絶えず変化する波の形を見極め、サーフボードを使って波を乗りこなすテクニックが若者へのアピール力を持つとして、東京2020オリンピックから新たに追加された競技のひとつがサーフィンです。ここでは、2021年のオリンピック競技スケジュールや種目、日本代表選手などについてご紹介します。

サーフィン競技の見どころ

サーフィン競技の見どころは何といっても、自然のコンディションを読み取り、波と対話しながら調和し、繰り出すダイナミックな技の数々です。波の状況が大きな鍵となる競技でもあり、波を乗りこなす技の種類に応じて得点が決められているわけではありません。

「その波に合ったパフォーマンスか」「自然と調和しているか」などが勝敗のポイントになります。また、4人ずつで競技を行いますが、ひとつの波に1人しか乗れないのが原則です。そのため「どのポジションで波を待つのか」「どの波に乗るのか」といった選手同士の駆け引きも見どころと言えるでしょう。

波でできたトンネルの中を疾走する「チューブライド」、波を発射台にして空中を華麗に舞う「エアリアル」といったダイナミックなパフォーマンスが飛び出すかどうかも注目すべきポイントです。

サーフィンの競技種目はどんなもの?

オリンピックの競技時間は、1ヒート(試合)約30分です。「4メンヒート方式」のトーナメント戦で4人ずつ競技を行い、2人が勝ち抜けていきます。1人あたり10本前後波に乗り、その中で最も得点が高い2本の合計点で勝敗が決定します。

オリンピックで用いられるのは、男子・女子ともにサーフボードの中で最も短い、長さ6フィート(約183cm)ほどのショートボードのみとなっています。ショートボードは、ボードの先端がとがっていて細かいターンがしやすいため、三次元のダイナミックな技を繰り出せるのが特徴です。

各ヒートを4人(もしくは5人)で競い、予選ラウンドから本選ラウンドへと進む形式です。1ヒートにつき約30分の時間内に1人の選手が25本まで波に乗ることができますが、当然のことながら同じ波はありません。

波のコンディションが異なるため、その状況を見極めながら採点されることになります。採点基準は、いかに波に乗っているかはもちろん、そのバリエーションやスピード、パワーなど多岐にわたるのが特徴です。ここに、演技の流れや難易度、積極性、革新性なども加えられ、ひとつのライディングで披露されるテクニックとその完成度によって総合的に判断されることになります。

波の良し悪しを見極める能力や高度なパフォーマンスを繰り出す身体能力なども当然必要です。選手に求められるのは、一つひとつの技をハイレベルなものにすることと、より良い波を選ぶ力です。

崩れる直前の波の頂点(ピーク)に近い選手が波に乗る優先権を獲得するため、そのポジションをとることが重要です。

2021年の東京オリンピックにおける競技スケジュールは?

東京オリンピックにおけるサーフィンのスケジュールは、競技が行われる4日以外に4日が組まれ、計8日間の開催日程が組まれているのが特徴です。これは、サーフィンが波の状況に左右される競技だからです。

競技にふさわしい条件がそろった日を選んで開催されるため、波のコンディションが良ければ4日間で終了する予定です。しかし、コンディションが悪い場合は、さらに日程を組む必要があります。2021年7月25日(日)~8月1日(日)のオリンピックサーフィンフェスティバル期間中に試合が行われる予定です。

会場となるのは、良い波があるとして多くのプロサーファーから愛される釣ヶ崎海岸サーフィンビーチ (千葉県長生郡一宮町)です。観客の収容人数は6,000人で、JR外房線「上総一ノ宮駅」からシャトルバスが運行される予定となっています。試合が行われる日程は、以下の通りです。

・2021年7月25日(日):7:00~16:20

・2021年7月26日(月):7:00~16:40

・2021年7月27日(火):7:00~14:20

・2021年7月28日(水):8:00~11:35

2日間で男子・女子の第1~第3ラウンド、3日目に男子・女子の準々決勝と準決勝、4日目に男子・女子の3位決定戦と決勝戦、表彰式が行われます。波のコンディションが悪い場合は7月29日~8月1日の間に行われるため、公式サイトでご確認ください。

「波乗りジャパン」に内定した選手を紹介

日本サーフィン連盟では、2020東京オリンピックに向けて強化指定選手71名を選出し、力を注いできました。その中でも、次期世界大会で上位4位以内に入賞する可能性が高い選手として、男子6名・女子9名のA指定選手を指名しています。

「波乗りジャパン」は、日本代表選手として内定した選手たちの名称です。2021年1月段階でオリンピック出場が内定しているのは、男子選手ではワールドサーフリーグとインドネシアにおけるチャンピオンシップツアーで優勝経験のある五十嵐カノア選手です。2019年世界選手権で4位とアジア大陸最高位に入賞した村上舜選手と、釣ヶ崎海外サーフィンビーチがある一宮町出身の大原洋人選手(世界の大会で上位入賞経験者)が条件付きの出場権を獲得しています。

女子選手では、2019年世界選手権で女子のアジア大陸最高位となる15位を獲得した松田詩野選手が条件付きの出場権を獲得済みです。さらに、2019年のWSLワールドランキングで上位に食い込んだ都筑有夢路選手と「第2回ジャパンオープンオブサーフィン」優勝の前田マヒナ選手も、WSGで五輪出場権をすでに確定したCT選手を除いた上位7名に入ることができれば、出場を狙えます。

2021年5月8日~5月16日にかけてエルサルバドルで行われる「2021ISAワールドサーフィンゲームス」には、五十嵐カノア・村上舜・大原洋人・松田詩野・都筑有夢路・前田マヒナの6選手が「波乗りジャパン」として出場し、オリンピック出場権をかけて競うことになります。

この結果、村上舜・大原洋人の2選手がCT選手を除く上位5名に入ることができれば、より上位の選手と五十嵐カノア選手がオリンピックの内定を得る予定です。女子では、松田詩野選手が2021年5月に行われるWSGの結果次第で内定選手入りとなります。

さらに、都筑有夢路選手と前田マヒナ選手に関しては、WSGで五輪出場権を得ているCT選手を除いた上位7名に入ることが条件となっており、この3名のうちの2名がオリンピック出場権を獲得する予定です。

まとめ

今回は、2020東京オリンピックで新たに競技入りしたサーフィンについて紹介しました。サーフィンの魅力・見どころは、そのときどきの波に即して繰り出されるダイナミックなパフォーマンスです。

競技日程として全8日間が設定されていますが、試合が行われるのは4日間であり、4人ずつで波に乗り、上位2名が選出されるトーナメント方式です。「波乗りジャパン」(日本代表)には数々の注目選手がいます。

2021年1月時点でオリンピック代表に内定している五十嵐カノア選手に加えて、今後5月に開催される試合の結果に応じて代表選手が内定する予定です。どの選手がオリンピック代表枠を獲得するか、各試合に注目してみましょう。

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