スケートボードの滑り方|基本の乗り方・止め方をわかりやすく解説

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

これからスケートボードを始めるなら、実際に始める前に基本的な滑り方を知っておきたいものです。ここでは、スケートボードで遊ぶために必要なものはもちろん、基本フォーム、乗り方や止め方などについて詳しく解説していきます。

スケートボードで遊ぶために揃えておきたい必要なアイテム

スケートボードで遊ぶために必要なものといえば、まずはボード本体です。基本的にはこれさえあれば滑ることができるのですが、初心者の場合、いきなりスケートボードだけで練習を始めるのは怖いという方も少なくないでしょう。ここでは、初心者のためのスケートボードの選び方、あると便利な道具についてご紹介します。

・趣味なら量販店で、本格的なら専門店で
スボーツ用品店やディスカウントショップなどの量販店でも、スケートボードは販売されています。基本的に1万円前後の商品が多いですが、スケートボード専門店に行くと、それよりも高額なものが並んでいることもあるでしょう。初心者だからまずは量販店の安いものでいいと考えがちですが、もし本格的にスケートボードを始めたいと思っているなら、専門店で購入することをおすすめします。

なぜなら、量販店と専門店のスケートボードでは規格が違うので、使っているうちに劣化してしまったパーツを交換する際に、量販店で購入したスケートボードでは交換ができないことがあるからです。もちろん、スケートボードは遊び程度と考えているなら、量販店のものでも十分に使えるのでケースバイケースだと言えるでしょう。

・防具
スケートボードの練習にケガはつきものといっても過言ではありませんが、ケガを防ぐために有効なのが、ヘルメットやプロテクターといった防具です。特にヘルメットは重要で、頭を打って大ケガにつながる可能性を抑えてくれます。他にも、擦り傷などから手足を守ってくれるプロテクターもあると便利でしょう。

・スケートシューズ
スケートボード専用のシューズのことです。もちろん、普通のシューズでも乗ることはできます。むしろ、最初のうちは履きなれたシューズで練習したほうがいいでしょう。しかし、練習を重ねるうちに靴の底に穴が開いてしまうことがあります。スケートボードのデッキ(板の部分)に貼ってあるデッキテープの表面がザラザラしているからです。何度も練習していると靴の底が摩擦でこすれ、穴が開いてしまいます。スケートシューズなら、穴が開きやすい部分が補強されていて、簡単に穴が開いたりする可能性は低いでしょう。

・シューズ補修材
靴に穴が開いてしまったときに使えるのが、シューズ補修材です。スケートシューズがいくら丈夫だといっても、いつかは穴が開いてしまう可能性があります。しかし、シューズ補修材があれば自分でシューズを修理することができ、靴の寿命を延ばすことが可能です。

スケートボードの基本フォーム(スタンス)とは?

スケートボードに初めて乗るときには、スタンスと呼ばれる基本フォームを理解しておくことが大切です。スケートボードのデッキには、前と後ろにビスが打たれているので、乗る際に足を置く位置をビスの上にすると安定しやすくなります。

まずは進行方向に向けて、片足をデッキの前のほうに置いてください。この際、前に置くのが左足の場合は「レギュラースタンス」、右足の場合は「グーフィースタンス」と言います。両方を試してみて、違和感のないスタンスを選ぶようにしましょう。

次に、後ろ足もデッキの後ろのほうに乗せますが、このとき重心を前足のほうに置いてデッキが動かないように乗せます。重心が後ろ足にくると転びやすくなってしまうからです。後ろ足がデッキの上に乗ったら、進行方向を向いていた前足を横に向け、両足のバランスをとって安定させます。このタイミングで重心をデッキの中央にくるようにすると、安定しやすくなるでしょう。

スケボーの基本的な乗り方、止め方、降り方

スケボーのスタンスを覚えたら、次は実際に乗ってみましょう。ここでは、基本的な乗り方や止め方、降り方について解説します。

・乗り方
スタンスと同様に、まずは片足を進行方向に向けてデッキの前のほうのビスの上に置きます。もう一方の後ろ足は、まだ地面に置いたままで重心は前足です。その状態で後ろ足で地面を真後ろに蹴ると、デッキが押し出されて前に進みます。後ろ足はそのままデッキの上に置いて、重心が前足のまま両足を横向きにしながら重心を中央に移動させましょう。そして、スタンスと同じ姿勢になって、前に進むデッキの上で安定させます。

まずはゆっくり地面を蹴ってゆっくり進むことからはじめて、慣れたら徐々に強く蹴るようにし、スピードを上げてみましょう。これは「プッシュ」と呼ばれ、最も基本的で重要な乗り方です。

・止め方
スケートボードをする際、最も不安になる動作のひとつが止め方です。特にスピードが出過ぎてしまった場合など、止め方を間違うとケガの原因となってしまいます。まずは重心をデッキの中央に置いて安定した状態のまま、後ろ足を地面に下ろしていきましょう。

このとき、地面に下ろす後ろ足の先は進行方向に向けるようにしてください。その状態で後ろ足を地面にこすらせてブレーキをかけ、少しずつ後ろ足に力を入れて減速していきます。まずはスピードがあまり出ていない状態から止め方の練習をし、慣れたらスピードを上げた状態からの止め方も練習しましょう。

・降り方
はじめのうちは、スケートボードが完全に停止してから降りるようにしてください。停止した状態では後ろ足が地面の上なので、重心を後ろ足にかけて前足をゆっくりデッキから降ろします。これが最も安全な降り方です。慣れてくると、スピードが出ている状態でジャンプして降りることもできるようになります。しかし、初心者がいきなりそれをやったらケガをしてしまう可能性があるので、まずは安全にブレーキをかけて停止する練習を心がけましょう。

ケガしないために意識することとは

スケートボードのケガで多いのは、初心者が間違った乗り方をする際のケガと、熟練者が難しい技に挑戦する際のケガです。ここでは、初心者がケガをしないために意識したいことについて解説します。

・基本を大切に
スケートボードには、基本的なフォーム(スタンス)や乗り方や止め方、降り方があります。まずはこれらの基本的な動作をしっかり覚えることが大切です。基本をおろそかにしていきなり難しい技に挑戦しようとすると、骨折や頭の強打などの大ケガを引き起こす事故につながる可能性があります。特に最初のうちは基本を大切にしてください。

・防具も大事
運動神経に自信のある方の場合、最初から防具なしで練習してもあっさり乗れるようになることもあるかもしれません。しかし、これは限られた特別な方だけのことです。初心者ならば頭を守るヘルメットや、手や足を守るプロテクターなどの防具をつけてから練習したほうが、余計なケガをしなくて済みます。

・周囲の安全も確認して
スケートボード専用の練習場なら周囲の安全は確保されますが、そうでない場所で練習する際は、周囲にケガにつながりそうな危険なものがないかなどの安全面を確認してください。また、自分がケガをしないことも大事ですが、不注意で他人にケガをさせてしまう可能性もあるので、近くに小さな子どもや高齢者の方などがいないかどうかを確認することも大切です。

まとめ

スケートボードを始めて基本的な滑り方を十分に覚えたら、次は初心者向けの簡単なトリックや技に挑戦するのもよいでしょう。基本的な練習だけでなく、少しずつトリックや技ができるようになっていくと、どんどん楽しくなっていくはずです。

また、スケートボードは、すでに組み立てられていて乗るだけになっているコンプリートデッキだけでなく、それぞれのパーツを組み合わせて自分の好みにカスタマイズすることもできます。乗り方を覚えて慣れてきたら、より心地よい滑りが得られるよう、自分に合ったパーツ選びをするのもおすすめです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加