スノーボード(以下、スノボ)ウェアを正しくケアしてあげたいけど、洗い方が分からず悩んだ経験はありませんか?
そんな悩みを解消すべく、「finetrack」(以下、ファイントラック)のTOKYO BASE店にお伺いしました!ファイントラックは登山用品やスキーウェアなどを扱うアウトドアブランド。世界ナンバー1の繊維技術を持ち、日本製にこだわったクオリテイの高いアイテムを手がけています。
今回、ファイントラックで働く依田さんに、スノーボードウェアのお手入れ方法についてレクチャーしていただきました。洗濯方法から保管方法まで、ウェアのメンテナンス方法をご紹介します♪
スノボのウェアってそもそも洗えるの?
スノボウェアは洗濯が可能!
スノボウェアは自宅で洗濯できます。使用する洗濯機はドラム式ではなく、縦型式がおすすめです。ドラム式に比べて縦型式は構造上、ウェアに負担がかからないという利点があります。もし、ドロ汚れや皮脂汚れなどのしつこい汚れがついてしまった場合は、手洗いしましょう。
洗う頻度は?
スノボウェアを洗濯せずに放置しておくと、ウェアに付いた皮脂や汗などの汚れが付着して透湿性が低下します。そのため、ウェアを使ったら毎回洗いましょう!
洗う前に確認すること
表示を確認してから洗濯しよう!
洗濯機を使う前に、まずはウェアの内側についている洗濯表示を見て、洗濯機で洗えるかチェックしましょう!ウェアの素材によっては洗濯機で洗えないこともあるため、注意してください。洗濯機で洗えない場合は、手洗いにしましょう!
洗濯洗剤にはこだわりを♪
洗濯洗剤は主に
・弱アルカリ性
・弱アルカリ性/中性
・中性
の3種類に分かれます。弱アルカリ性洗剤は中性洗剤と比べると、汚れをしっかり落とせますが、中性洗剤よりも衣服にかかる負担が大きくなります。スノボウェアを洗う場合は「中性洗剤」を使用しましょう!
しかし、最近の洗濯洗剤には柔軟剤の成分が含まれていることがあります。柔軟剤の成分は、ウェアの機能を低下させてしまいます。ウェアの機能性を保ちつつ、洗濯するには「アウトドア専用洗剤」を利用しましょう!アウトドア専用洗剤には余計な成分が一切入っていないため、加工や機能の低下などを防げます。
スノボウェアにはアウトドア専用洗剤が最適!
今回ご紹介するアウトドア専用洗剤「オールウォッシュ」は特殊キレート剤を配合しており、ドロ汚れや皮脂汚れに強力です。ドラム式でも安心して使用できます。
オールウォッシュは、表示上は弱アルカリ性ですが、実使用において濃度は希釈されて「中性」になります。
詳しくはこちらをチェック:ファイントラック オンラインストア
※オールウォッシュはダウン製品には使用できません。オールウォッシュを使う前に、まずはウェアの組成表示をご確認ください。
柔軟剤は厳禁!
柔軟剤を使用すると繊維の表面をコーティングしてしまい、透湿性などの機能が低下します。そのため、柔軟剤の使用は厳禁。
スノボウェアの正しい洗濯方法!
【洗濯機】洗い方の手順・コツ
1. 洗濯ネットにウェアを入れて、洗濯機に入れます。
2. 洗剤を適量入れて、スイッチをオン!
注意すること
・洗剤の量に注意!洗剤の量が少ないと、汚れが落としきれません。逆に量が多いと、すすいでも洗剤が落としきれないため、必ず適量で使用しましょう。
・乾燥、脱水の利用はNG!加工剥がれや傷みの原因に。
【手洗い】洗い方の手順・コツ
ドロ汚れや皮脂汚れなどの、しつこい汚れがついてしまった場合、洗濯機では汚れが落とせない可能性があります。そんな時は、手洗いしましょう。
1. 桶にぬるま湯と洗剤を混ぜた洗濯液を作ります。
2. (1)で作った洗濯液にウェアをいれて、桶の中で優しく押し洗いしましょう。
3. 押し洗いが済んだら綺麗なぬるま湯でしっかりとすすいでください。
注意すること
・冷水や熱湯は使わず、ぬるま湯(40℃以下)を使うこと。ぬるま湯ならしつこい汚れや洗剤成分も落としやすくなります。
・しっかりすすいでも洗剤が残ってしまう可能性があるため、洗剤の量は適量を守りましょう。
干し方にも注意しよう!
ウェアを干す際は、日陰に干しましょう。日向で干した場合、紫外線による劣化や色落ちの原因になります。日陰で通気性のいい場所で干すのがベスト!
乾燥機の使用はNG!
乾燥機の利用はNGです。乾燥機は短時間で過度な熱を加えるため、加工の剥がれや機能性低下の原因になります。
スノボウェアの適切な保管方法
オフシーズンやウェアを使わない期間は、スノボウェアを直射日光を避けて通気のいい場所でハンガーにかけて保管しましょう。タンスなどの通気性の悪い場所で保管すると、カビが生える原因になります。
ウェアをより良く保つ撥水・防水スプレー◎
最後にウェアを洗って干した後は、撥水・防水スプレーをかけましょう。ウェアの撥水効果を高めてくれます。また、スプレーは「アウトドア用」が最適です。安価な防水スプレーや靴用の防水スプレーを使用すると繊維全体をコーティングしてしまうため、透湿性を低下させてしまいます。
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まとめ
いかがでしたか?正しい方法で洗濯をしないと、スノボウェアを傷めたり機能を低下させてしまいます。今回紹介した洗い方を参考に、お気に入りのウェアを長持ちさせましょう!
取材協力:finetrack