ボックスはキッカーと並ぶスノボの定番アイテムです。ボックスからトリックにつなげることもでき、マスターするとスノボをより一層楽しめます。
そこで今回はボックス初心者向けに、ボックスの種類やコツ、注意点についてまとめました。
必ずしも箱型ではないボックス
ボックスは、キッカーと同じようにスキー場やスノーパークなどに設置されています。表面をボードで滑るため、表面以外は雪の中に埋められていることの多いアイテムです。
ボックスという名前だからといって必ずしも箱型ではありません。ボードで滑る面の部分が広いものを総称してボックスと呼びます。
種類によってボックスの形状が異なる
ボックスには以下のような種類があり、種類によって特徴が異なります。基本的にゲレンデに用意されているボックスは一部。練習したいボックスがあるかどうかはゲレンデに確認してみましょう。
・T字ボックス
T字ボックスの形状はジブアイテムのレールに似ています。レール部分の面をさらに広げ、滑りやすくしたような形が特徴です。
近年はT字ボックスの形状が主流になりつつあるため、設置しているゲレンデも多く、ボックスの中でも見かけることが多くなっています。
・ナローボックス
ナローボックスは他のボックスに比べ、滑る面が狭めに設計されています。高さを気にしなければ場所を取らず簡単に設置できるため、T字ボックスと並びゲレンデで見かけることの多いボックスです。
・ワイドボックス
その名の通り、他のボックスに比べて滑る面が広く設計されているワイドボックス。ゲレンデに設置される時は高さを低めすることが多く、初心者でも挑戦しやすく練習に最適なボックスです。
・カーブボックス
上記3つのボックスは滑る面が平面ですが、カーブボックスの面は弧を描くような形をしています。滑る時に遠心力がかかるなど他のボックスよりも難易度が高く、中級者から上級者におすすめのボックスです。
ボックスを滑る時の注意点や確認事項
・ボックス表面に突起物がないか
ボックスは多くの人が利用するため、表面が削れて滑る面に突起物が残ることがあります。
一般的なボックスの材質は金属です。そのため、突起物ある状態で滑るとボードのエッジが引っかかりやすく、バランスを崩して転倒することも少なくありません。
ボックスを使用する前に突起物がないかを確認し、突起物を見つけた場合は利用を控え、施設側に報告しましょう。
・ランディングポイントの状態
ボックスはその形状から、着地するランディングポイントが全員共通という特徴があります。そのため、利用回数の多いボックスのランディングポイントは、えぐれて穴ができていることも珍しくありません。
穴があると着地の時にボードのノーズが引っかかりやすく、バランスを崩して転倒する危険性があります。ボックスの状態を確認する時にランディングポイントの状態も確認し、状態が悪ければ施設側に報告しましょう。
・ボードが傷つきやすい
ボックスは金属製である上に、雪で覆われていません。滑る時は金属部分をボードで滑ることになるため、回数を重ねる度にボードが傷つきます。
ボックスを滑る時はボードが傷ついてボロボロになるということを念頭に置きましょう。特に傷つきやすい部分はソールとエッジです。
新しく購入したボードが傷つくのが嫌な人は、ボックス用のボードを用意することをおすすめします。
ボックストリックの基本!50-50のコツ
ジャンプにはトリックの基本となるストレートエアがあるように、ボックスにも50-50(フィフティ・フィフティ)というトリックの基本があります。
ボックスをボードで真っ直ぐこすりながら進むという単純な動作ですが、初心者には難しいです。下記3つのコツを意識して滑ることで、上達を早められます。
・真っ直ぐボックスに入る
アプローチでスピードを落とし、真っ直ぐボックスに入ります。姿勢を低く保った状態でボックスに入る点がポイント。
下を向くとバランスが崩れやすいため、目線は進行方向に向け、重心はボードの左右にバランスよく置きましょう。
・ボックスと雪では感覚が違う
新しいボックスは滑りやすいのですが、古くて劣化しているボックスは滑りにくい場合があります。新しいボックスと古いボックスどちらにも共通する点が、雪の上を滑る時とは感覚が違うことです。
感覚の違いに慣れるまでは、上半身がブレやすくなります。上半身がブレても腰から下はブレないように重心を意識しましょう。ボックスに入るときと同じように、ボックス上を滑る時も目線は進行方向に向ける点がポイントです。
・膝を屈伸させてやわらかく着地する
ボックスの出口付近にさしかかると着地のランディングポイントが見えてきます。
流れに任せて自然な体勢で着地に臨み、着地の瞬間は両膝を屈伸させて衝撃をやわらげましょう。
まとめ
今回はボックス初心者に向けて、ボックスの種類やコツ、注意点を解説しました。雪の上とは滑る感覚が違い、慣れるまでは大変かもしれませんが、ボックスは大抵のゲレンデに設置されています。
マスターすることでゲレンデがより一層楽しくなるため、練習を重ねボックスをマスターしてください。