スノボには様々な技があります。上級者がこなしている姿を見ると簡単に見えるものの、実際に試してみると恐怖心もあれば、難易度の高さに気づかされるものもありますが、ジブもその一つです。
こなしている人はいとも簡単に行っていますが、初心者にとてはジブは大きなハードルです。
しかし、ジブを覚えることで他のテクニックへの応用もできるようになりますし、何よりスノボそのもの楽しさの幅が増えます。そこで、ジブがどのような技なのかや、マスターするためのテクニック等を解説しましょう。
ジブとは?
ジブとはレール、ボックスといった障害物の上を滑るものです。単純に滑るだけでもジブなのですが、上級者は捻りを入れるなどして自分の個性を出しています。
言葉にすると決して難しいテクニックには聞こえないかもしれませんが、実際にジブをと思うと、初心者はまず恐怖心という「見えない敵」が待っています。
ジブをマスターするための練習方法
ジブをマスターするために克服しなければならない点は二つあります。一つは先にもお伝えした恐怖心。そしてもう一つが具体的な動きです。
スノボの場合、両足が固定されいるため、恐怖心もより大きなものになってしまいがちです。この二つを如何に克服するのかが大切です。
まずはボードを外して試してみよう
恐怖心にせよ実際の動きにせよ、まずはボードを外した状態で試してみることをおすすめします。ボードを履いていると、初心者の場合、自分の自由に動けなくなってしまいますので、より恐怖心が高まります。
そこで、まずは動きを覚えるためにボードを外した状態で動きだけでも覚えるとよいでしょう。
何度も反復することで、体がジブの動きを覚えます。また、練習していれば転ぶこともあるかと思いますが、その都度、なぜ転んだのかを考えることで「転ぶ理由」と「転ばない動き」が身に付き、恐怖心も薄まります。
パウダースノーでの練習がおすすめ
理想の練習環境としてはパウダースノーです。ふんわりとしたパウダースノーであれば、転んだ際も痛みがほとんどありません。むしろパウダースノーに飛び込む楽しさもあります。
ジブの成功のためには転んではなりませんが、「転んではならない」「転びたくない」という気持ちが成功から遠ざかっているのも事実です。
しかし、パウダースノーであれば転ぶ抵抗感が薄まります。何度も転ぶことで、次第にどうすべきなのかも見えてくるため、転んでも楽しいパウダースノーこそ、ジブの最高の「練習環境」です。
大きめのボックスを使って試してみよう
ジブは、細いレールの上でのスライドが格好良いですが、細いレールだとどうしても恐怖心が出てしまいます。そこで、まずは大きめのボックスを使い、「ボードで乗る」ことに慣れていくとよいでしょう。
いきなり上級者の真似をするのではなく、まずは初心者でも簡単且つ、恐怖心を刺激されることなく、パフォーマンスが行えます。そして、徐々にボックスからレールへと変えていって下さい。
ジブがマスターできない人の特徴
滑るだけであれば決して難しいわけではないジブが、なかなかマスターできないと嘆いている人にはいくつかの理由があります。まず考えられるのは、いきなり上手な人を真似ようとしてしまい、初めから高い難易度にチャレンジしてしまう点です。
ジブは動きだけを見れば決して派手ではありません。しかし、恐怖心に打ち勝たなければならない点や、上級者はただ滑っているように見えて、ローテーションやカウンターローテーションを織り交ざるなど、実は高度な技術を駆使しています。
しかし、初心者は見様見真似で行い、失敗して挫折してしまいます。
スノボは基本こそ大切
ジブに限った話ではありませんが、スノボの技はどれも基本がとても大切です。上級者は簡単にこなしているように見えますが、基本をしっかりと身に着けているからこそ、「簡単そうに」滑っているように見えます。
しかし、その裏では反復練習によって身に着けた基本があるからこそです。いきなり大技に取り組むよりも、まずはスノボの基本の徹底、そして恐怖感の克服こそ、ジブの成功で大切なことです。
派手な技をいち早くこなしたいという気持ちはよく分かりますが、コツコツと基本を習得してこそ、派手な技をこなすだけの「土台」となるため、基本をしっかりとマスターしましょう。
ジブを覚えれば楽しみ広がる!
ジブを覚えると、スノボの楽しさが一気に広がります。そのため、ついつい焦って派手な技に取り組みがちですが、ジブはまさにスノボの楽しむうえで基本となります。
中途半端に覚えるよりも、じっくりと取り組んでジブをマスターすることによって、その後のスノボの楽しさも変わります。
特に初心者の場合、速く派手な技をと思いがちですが、まずはじっくりと基本をマスターすることをおすすめします。