さらに高みをめざせ!スノボ中級者向けのグラトリ上達法

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スノボが上手くなるにつれ、単に滑っているだけでは物足りなくなってくるのではないでしょうか。そこでマスターしたいのがグランドトリック、通称グラトリです。平地でジャンプしたり回ったり、周囲の注目を集めることまちがいなし。今回はグラトリの基礎テクニックは理解している中級者以上の方向けの、少し難しい技をピックアップ。さらなるレベルアップを目指す練習法の参考にしてください。

はじめにグラトリ基本動作のおさらいから

出典:pixabay


トリックのベースにあるのは、体重移動をすばやく行うこと、板の力を利用することです。この基本を体で覚えることがまず大前提です。この感覚を身につける基本のテクニックがあります。
ジャンプをするための技術であるオーリーやノーリーもそのひとつ。そしてプレス。板で雪面を押し、板の先や後ろを浮かせる技術のことで、グラトリに必要なバランス感覚がわかります。オーリーやノーリー、プレスが上達したら、回転系のスピンを練習します。これら基本を身につけたうえで、よりレベルの高いグラトリに挑戦です。

最初の壁!ノーリー360

ノーリー180に半回転をプラスするノーリー360。回りたい一心で懸命に力を入れてしまいがちですが、これはNGです。回すことを意識するより、体重移動をするという意識を持つことが大切になってきます。
回るときにノーズ(先端)に体重を乗せるイメージで、板をはかずに練習するのもおすすめです。その場合、視線は足元を見ないで、回転方向を向くように意識しましょう。360がマスターできれば、540や720など、より高回転へのレベルアップも近づいていきます。

フロントサイド360

オーリーで360度回転するテクニックです。オーリーをかけるまで後ろ側の足で雪面を押さえつけるイメージでしょう。オーリーをかけながら、上半身を斜め上にねじります。
注意したいのは、トリックをする前のタメ、つまり先行動作です。回転前に回転する方向とは反対に体をひねり、エネルギーをためて勢いをつけることがコツです。その後、上半身は回りきらずにねじる感じで下半身を回します。

難易度徐々にアップ!リワインド

シンプルだけどかっこいい技、リワインド。このグラトリはノーリーからテールタップするテクニックです。ちなみにテールタップとは、空中で飛んでいるときにテールだけを雪面に当てること。次の動画を見ると、タップのイメージがわきやすいと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=N3j0jN3Cc8I
まずノーリーで後ろ向きに回る、バックサイドのアプローチをします。ノーリーから入るリワインドは、そのノーリーの完成度次第で、かっこよくできるかどうかが変わってきます。
お尻より前側に飛ぶイメージで、少し(約20度)回り、ノーリーします。このとき、回る方向に視線はおかず、進行方向を向いておきます。ノーリーを行いつつ、左肩は引いて右手を前に。右足を後方にして体をひねります。この状態が上手くいっていれば、板がしっかりと横を向きます。もっと左肩を引きつつ、右手は前方に、右足は後ろに。瞬時にテールタップして、体勢を元に戻します。

上級者向き!アンディ360

かなり上級者向きの技ですが、アンディ360は華があると人気のグラトリです。プロスノーボーダーの安藤健次さんが披露したことから、「アンディ」との名がついたともいわれます。
まずは後ろ向きで滑りながら、ピボット180をします。ピボットは体重移動を基本にした技です。支点と力点の距離が長く、支点に重さがかかるほど回しやすくなることから、支点であるノーズにどう体重をのせるかを身につけることが大切になります。

ピボット180を行い、軸と反対側が雪面に接したら、今度はその反対側を踏み込みます。その力を利用して、回転をするのがアンディ360。
ピポットから足を切り替えるときの体重移動がとても難しくなっています。まずはすばやく、かつ適切な体重移動を行えるようになる必要があります。うまくノーズに体重を移動、軸を移せたら次はスピンです。上半身のタメをいかして回ります。このとき、目線は進行方向に向け、視線を回転先に送ります。

このトリックはピボット180ができるかどうかが重要になってきます。できるまで、最初は、速度は少しゆっくりめにして練習することをおすすめします。

まとめ

中級者向けから、結構難しいグラトリまでご紹介してきました。「こんな高度なグラトリ、自分にできるのかな・・・」と不安に思う方もいるかもしれません。しかし、どんなグラトリも基本がなっていなければできません。オーリーやノーリーをはじめ、基本の技が美しくなければ、トータルでかっこよくは見えないはずです。基礎力を磨く鍛錬は欠かせません。
また、自分のレベルをよく知ることも重要なポイント。憧れの技にチャレンジしたい気持ちばかりが募り、大きなケガをしてしまっては本末転倒です。じっくり技術を磨いて、一歩一歩レベルアップをめざしましょう。

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