スノボはグラブでかっこよく魅せる!初心者でもわかるコツを徹底解説

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スノボでよく見られる技の一つにグラブがあります。グラブとはスノボの板をジャンプしながら掴む空中技のこと。グラブを習得すれば、かっこよく魅せられるだけではなく、スノボを今まで以上に楽しみながらできます。今回は、グラブの基本的なことからできるようになるまでのコツまで解説します。

そもそもグラブって何?

板をジャンプしながら掴むグラブは、スノボ経験者にはお馴染みの技ですが、よく分からないという人もいるでしょう。ここでは、グラブとはどういう技なのかを紹介します。

元々はスケートボードの技

グラブとは、元々スケートボードで使用されていた技で、その名の通りジャンプした状態で板を掴むことから「grab(グラブ)」と名付けられました。グラブの特徴は、何といってもかっこよさですが、空中で板を掴むことで安定感も増します。板を掴まずにジャンプをするとどうしてもバランスを崩しやすくなります。しかし、しっかりと空中で板を掴むことで安定感が増し、着地もスムーズにできるようになります。ケガなどを防ぐためにも、グラブは習得しておきたい技です。

昔は禁じ手とされていた?

今でこそ大会などでも評価されるようになったグラブですが、禁じ手とされていたこともあります。1998年、長野県で行われた冬季オリンピックまではグラブは、フォームの乱れと見なされ、加点要素ではありませんでした。しかし当時のトップ選手、ジョニー・モズレーによってグラブの評価が大きく変わります。彼は、進行方向側の手で両足(つま先側)の間の板を掴む技「ミュートグラブ360°」を披露し、見事金メダルを獲得しました。その完成度や技術により、グラブは加点要素となったのです。

基本的なグラブの種類は全部で6つある

スノボのグラブと言っても基本的な技は大きく分けて6種類あります。これからグラブを習得したい方のために、まずは種類について説明します。

インディグラブ

インディグラブは基本中の基本と呼ばれている技の一つです。やり方は進行方向の後ろ側の手で両足(つま先側)の間の板を掴む基本の技。初心者はインディグラブから始めてみてはいかがでしょうか。

ミュートグラブ

インディグラブとは違い、ミュートグラブは進行方向側の手で両足(つま先側)の間の板を掴む技です。これも基本的なグラブなため、初心者向きとなります。

メランコリーグラブ

メランコリーグラブは進行方向の手でヒール側の両足の間を掴む技です。ヒール側なためバランスを崩しやすく、初めは練習が必要になる中級者向けの技となっています。

ステイルフィッシュグラブ

ステイルフィッシュグラブは、進行方向の後ろ側の手でヒール側の両足の間の板を掴む技です。板をシフトする必要がありますし、目線も隠れてしまうため、初心者には相当難易度が高い技になります。

ノーズグラブ

ノーズグラブは進行方向側の手で板の先を掴む技です。ステイルフィッシュグラブまでの技とは異なり、右足と左足の動きが異なるため、慣れるまでは加減が分かりづらい難しい難易度の技となっています。

テールグラブ

テールグラブはノーズグラブと全く逆の動きをする技です。後ろ側を上げる技で、進行方向側の板の先が地面に引っかかる可能性もあることから、恐怖心が高い技の1つと言われています。

初心者がグラブをマスターするためのコツ

見た目もかっこよく、安定感も抜群のグラブですが、空中技で難易度が高く、ケガのリスクもあることを忘れてはいけません。ここではこれから練習を始める人のために練習方法を紹介します。

グラブは徐々に練習していくことが大切

グラブの練習で大切なことは、イメージトレーニングです。既に技を習得している方から、どのような体の使い方をすれば上手くできるのかを停止した状態で教えてもらいましょう。

STEP1:ジャンプ台を使って空中のイメージをつかむ
スノボ初心者がいきなりジャンプをするのは難易度が高く、最悪の場合ケガにもつながってしまいます。まずはジャンプ台を使って板の引きつけができるようになるまで練習しましょう。
STEP2:イメージトレーニングを欠かさず行う
イメージトレーニングは滑らず停止した状態で行ってください。イメージトレーニングではジャンプをする時の体の使い方や、板を掴むタイミング、着地姿勢などを考えて行いましょう。
STEP3:初めは板を掴まない!さわる!
グラブは板を掴む技です。しかし、初心者がいきなり板を空中で掴むのは難易度が高く、バランスを崩すと事故にもつながるため無理をしないことが大切です。
初めて練習する場合は、まず板に触れることを目標に取り組んでみてください。

板を掴みにいく行為は間違い!

初心者が陥りやすい間違いとしてあげられる点が、板を掴もうとする気持ちです。グラブは板を掴みにいくのではなく、板を引きつけた結果、手を出したところに板があるという状況が正解になります。
無理に掴みにいくとバランスを崩す原因となるため注意しましょう。

グラブの手順を頭に入れて!

グラブは体から先に行動するのではなく、まず「ジャンプ、板を引きつける、掴む、伸ばす、戻す、着地」の順番を頭に入れておきましょう。
イメージができていれば上達も早くなります。

中級者におすすめのグラブトリック

グラブには初心者向けから上級者向けまで様々な技の種類があります。ここでは、その中でも中級者におすすめの技を紹介します。ぜひチェックしてみてください。

トゥイーク

中級者向けの技「トゥイーク」は、進行方向の手でヒール側のエッジを掴む技です。ヒール側なためバランスを崩しやすく、上達させるためには、基本動作をしっかりと頭に入れておくことが大切です。要素としては、メランコリーグラブ、バックサイドシフティ、メソッドの3つがあります。これらをマスタ―していくことでトゥイークを成功させられます。3つの要素を一気に練習するのではなく、ひとつずつ丁寧に練習することが上達のポイントとなるでしょう。

この動画では中級者向けの技「トゥイーク」の基本的なことを教えてくれています。グラブの中でももっとかっこいい技に挑戦したい方は参考にしてください。

チキンサラダ

「チキンサラダ」は進行方向の後ろ側の手で、ヒール側のエッジを両足の間を通して掴む技。右腕をひねり、逆手にグラブする難度の高い技です。コツは、しっかりと蹴ってジャンプしたところに、後ろの膝を引きつけ板を掴むこと。こちらも基本の技を押さえてから練習するとスムーズです。

この動画では「チキンサラダ」のやり方を紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

グラブを習得してスノボを楽しもう

グラブは種類が多いため、習得できればスノボを更に楽しめます。簡単に習得できる技ではありませんが、ここで説明した内容を一つひとつ頭に入れて練習を行えば習得できるチャンスはあります。まずは基本的な動作を丁寧にゆっくりと練習してみてください。

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